髪の分け目が薄くありませんか?女性の薄毛と髪型の関係。

「最近分け目が広がってきたような気がする」「分け目から地肌が見えて薄くなってきた」と感じることはありませんか?
昔と比べて明らかに薄くなってきたという場合は、いわゆる「分け目ハゲ」の状態かもしれません。この分け目からくる薄毛は女性に多い薄毛の一種で、その原因はさまざまです。
またこの薄毛は、20~30代の女性にも起こる可能性があり、若いからと言って油断していると、いつの間にか薄毛が進行していることも...。ここではその原因と改善法をご紹介します。
女性の分け目ハゲの原因
薄毛の改善には原因を探ることも必要です。女性に多い「分け目ハゲ」原因はさまざまですが、主なものは以下の通りです。
分け目ハゲの原因(1)―牽引性脱毛症
分け目ハゲの原因の一つとして考えられるのが、分け目に大きな負担をかけているということです。強く引っ張って髪を束ねたり、1本の髪に編み込んで付けるエクステなど過度に髪を引っ張る髪型を続けていると、徐々に毛根が傷んで弱まり髪が抜け、分け目から薄毛が広がっていきます。
またずっと同じところで分け目を作っていると、その場所にばかり負担がかかり、それが蓄積されることで抜け毛や薄毛を招いてしまいます。男性と違い、女性はオシャレの一環としていろいろなヘアスタイルを楽しみますが、実はそれが女性の薄毛の原因になっているのです。
こういった「強く引っ張る」「いつも同じ場所にばかり負担をかけている」ということから引き起こされるのが「牽引性脱毛症」で、分け目ハゲとも密接な関係があります。
強く引っ張ったり一か所に負担をかけるという行為は、物理的な刺激だけでなく、その場所の血行が悪くなることで頭皮に栄養が行き渡らなくなり、これも抜け毛の原因になります。
分け目ハゲの原因(2)―紫外線によるダメージ
次に原因としてあげられるのが、紫外線による頭皮へのダメージです。顔や体の紫外線ケアは多くの女性がされていると思いますが、髪の毛まで対策しているという人は少ないのでは?
しかし髪や頭皮も顔や体と同じ。きちんと対策をしないと、紫外線のダメージを受けて頭皮が傷んだり、老化してしまいます。よく考えてみれば、頭頂部は体の中でも一番紫外線が当たりやすく、特に分け目の部分は地肌がむき出しですよね?何も対策をしていなければ、そのむき出しの地肌(=頭皮)が強い紫外線にさらされていることになるのです。
紫外線を浴び続けると、体は細胞レベルの深刻なダメージを受け、髪の毛の成長に必要な毛母細胞の細胞分裂が正常に行われず、髪が細くなったり成長前に抜けてしまったりします。またかゆみや炎症などの頭皮トラブルを引き起こすこともあり、抜け毛や薄毛につながることもあります。
分け目ハゲの原因(3)―FAGA(女性男性型脱毛症)
単なる分け目ハゲだと思っていたらそうではなく、実は別の脱毛症だった...ということも。女性特有の脱毛症「女性男性型脱毛症(FAGA)」が原因で、分け目が薄くなることがあるのです。
FAGAは「びんまん性脱毛症」とも言われる、30代後半から40代以降の女性に多い脱毛症で、髪のボリュームが全体的に減ることが多いですが、頭頂部など分け目が目立って薄くなる場合もあり、分け目ハゲと勘違いしてしまうことがあります。
FAGAは過度なストレス・運動不足・睡眠不足など、さまざまな要因から引き起こされますが、加齢による女性ホルモンの減少が大きな原因とされています。女性ホルモンが減少すると反対に男性ホルモンが多くなってしまい、そのホルモンバランスの乱れが抜け毛につながってしまうのです。
加齢によるホルモンバランスの乱れが原因であれば、若い女性には関係ないように思えますが実はそうでもありません。昔に比べ、今の女性はホルモンバランスが乱れやすい傾向にあります。仕事や育児で強いストレスを感じることや、睡眠不足、無理なダイエットによる栄養不足、出産やピル(経口避妊薬)の使用など、いろいろな理由でホルモンバランスは乱れてしまいます。
脱毛症になりヘアサイクルが乱れてしまうと、新しい髪が生える量より脱毛量の方が上回ってしまい、髪はますます減っていきます。そのまま放置していると症状が進行し、セルフケアでは対処しきれなくなります。そういった場合は病院や発毛サロンなどで治療・施術をしないと改善は見込めないでしょう。分け目が薄い、広くなってきたなど違和感がある時は、早めに対策することが大切です。
女性の分け目ハゲを改善するには?
上記のように分け目ハゲにはいくつかの原因があり、それによって対策も変わってきます。それぞれの原因に合った改善法をご紹介します。
改善法(1)―牽引性脱毛症が原因の場合
分け目に強い負担をかけることで起こってしまう「牽引性脱毛症」が原因の場合、その刺激や負担を軽くすることで改善されることがあります。牽引性脱毛症は髪型と深く関係しており、ヘアスタイルに気を付けるだけでも違います。
特に、牽引性脱毛症から分け目ハゲにつながりやすい髪型としては「ポニーテール」や、真ん中から左右に髪を分けて結ぶ「ツインテール」同じく左右に分けて結ぶ「三つ編み(おさげ)」があります。時々ならいいのですが、これらの髪型を長い間続けていると、分け目部分の頭皮や毛根に強い負担がかかり、薄毛につながってしまいます。
改善のためには「髪を結ぶ場所を変える」「分け目を変える」「いつも同じ髪型ばかりしない」など、ヘアスタイルには気を付けるようにしましょう。すぐに効果は出ないかもしれませんが、原因を取り除くことは改善への第一歩です。
改善法(2)―紫外線ダメージが原因の場合
紫外線は薄毛にも大きな関係があり、しっかり対策することで薄毛予防にもなるので、よく注意しましょう。
一番手軽で確実なのは日傘や帽子を使うこと。ただし、帽子はずっとかぶったままだと、中が蒸れて雑菌が繁殖してしまうことがあるので、かぶりっぱなしにならないようにしましょう。また、今は髪や頭皮専用の日焼け止めスプレーもあるので、日傘や帽子が使えない時に便利です。
夏はアウトドアの機会も増えますし、紫外線が多い季節なので最も注意が必要ですが、よく晴れた暑い日だけでなく、曇りの日など天気の悪い日でも紫外線は降り注いでいます。紫外線の強い時間帯(午前10:00~午後2:00)を避けて外出するなど、年間通して紫外線対策に気を付けましょう。
もし日焼けして頭皮にダメージを受けた場合は、とにかくまず冷やすこと。冷やしたタオルを頭に当てたり、冷たいシャワーで頭皮を冷やしましょう。
ヒリヒリしたり赤みがある時は、洗髪は避けた方がベストです。どうしても洗髪したい時は、ぬるま湯で流す程度にし、シャンプーやトリートメントなどは使わないようにしましょう。
シャワーの温度は低めにし、タオルドライも優しく、ドライヤーもなるべく離して...と普段より慎重に、丁寧にケアします。しばらくすれば落ち着いてくるはずですが、痛みがあったり、赤みがひかないなど症状がひどい場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
改善法(3)―FAGA(びんまん性脱毛症)が原因の場合
FAGA(びんまん性脱毛症)が原因で分け目が薄くなっている場合、FAGAの改善が必要です。FAGAの原因である、乱れたホルモンバランスを正常に戻すには、生活習慣の見直しなど総合的な対策をしなければなりません。
注意する点としては、バランスのとれた食事をする、睡眠不足にならないよう規則正しい生活をする、適度な運動をする、正しい方法で洗髪する、ストレスの解消をするなどです。具体的な方法として「女性の薄毛改善に有効な対策」にいくつか記載していますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
改善法(4)―その他の有効な改善法
上記のような対策の他に、分け目ハゲにはもちろん、女性の薄毛改善に広く有効と思われる対策があります。
一つ目は「頭皮マッサージ」。頭皮の血行を促進することで、頭皮や毛根に不足している栄養が届きやすくなり、健康な頭皮環境になります。ただしあまり強い力でやりすぎると、かえって頭皮を傷めたりしてしまうので注意が必要です。
頭皮マッサージについては「女性の薄毛対策は正しいヘアケアで!」で詳しく記載していますので、そちらも参考にしてみてください。
二つ目は「育毛剤」。女性の薄毛は遺伝よりも、ホルモンバランスの乱れ・過度なストレス・生活習慣などが原因となっていることが多く、育毛剤で改善される可能性も高いのです。育毛剤を使用する場合は女性の薄毛に特化した、女性専用の育毛剤を使うようにしましょう。女性の薄毛は男性の薄毛と原因が違うため、男性用育毛剤を使用しても効果が出ない場合があります。
すぐに効果を実感できないこともあるかもしれませんが、半年くらいは使い続けて様子をみてましょう。頭皮マッサージについては「女性の薄毛対策は正しいヘアケアで!」育毛剤については「女性の薄毛のための育毛剤・治療薬・サプリメント」でさらに詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
今まで薄毛なんて気にしたことなかったのに、ふと見ると分け目が薄くなっていた...なんてショックですよね。でも分け目ハゲは髪が全てなくなってしまうというわけではなく、早めに対策すれば進行を食い止めることは可能です。普段から髪型や生活習慣を気を付けることで、薄毛を防ぎ、健康な髪と頭皮を維持できるようにしましょう。
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