シャンプーが及ぼす女性の薄毛・抜け毛の影響。

女性の薄毛や抜け毛の原因の一つにシャンプーがあります。
誤った洗髪の仕方で、抜け毛・薄毛を引き起こすことがあるのです。洗髪の回数は1~2日に1回がよいとされており、多すぎても少なすぎてもいけません。
また必要以上に強い力で洗髪すると頭皮に炎症が起き、これもフケの発生や抜け毛の原因になります。
では抜け毛・薄毛を予防・改善する洗髪の仕方、頭皮に合ったシャンプーとはどういったものでしょうか?
正しいシャンプーの仕方
洗髪前に髪をとかす
一日たった髪の毛はスタイリング剤や汗・ほこり・紫外線などでダメージを受けています。何もせずそのまま洗うとさらに髪を傷めてしまいます。
洗髪前に髪をとかし、もつれや汚れを軽く落としてから洗うようにしましょう。髪をとかす時はいきなり根本からとかすのではなく、順番に
絡まりやすい毛先→中心から毛先→根本から毛先と3回くらいに分けてとかすと髪が痛みにくく、頭皮にも優しいようです。予洗いをする
シャンプーで洗う前にお湯でしっかりと予洗いをします。お湯は熱すぎると頭皮によくないので、38℃くらいの少しぬるめの温度にしましょう。 予洗いで汚れの大部分が落ちるので、シャンプーを余分に使ったり、ゴシゴシと洗う必要がなくなります。またシャンプーもなじみやすく、泡立ちもよくなります。
予洗いは1~2分くらいで十分です。シャンプーは適量を使う
シャンプーはたくさん使えばよいというものではありません。使いすぎると大事な皮脂まで洗い流してしまい、かえって抜け毛の原因になってしまうことも...
1回の使用量は髪の長さによって変わってきます。ポンプタイプのシャンプーであればショートカットで1プッシュ(約3ml)ミディアムヘアで2プッシュ(約6ml)が目安です。
トラベル用のパウチに入ったタイプは1つが約10ml程度なので、自分の髪の長さに合った適量を使うようにしましょう。シャンプーを手でしっかり泡立てる
シャンプーは直接頭皮につけてはいけません。シャンプーが髪全体にしっかり行き渡らないと、洗い残しや洗いムラの原因になり、また頭皮に余分な刺激を与えてしまいます。
適量のシャンプーを取ったら、少しお湯を足して手の上で泡立てます。モコモコとした泡がベストですが、うまく泡立てられない時は、洗顔用の泡立てネットやボディタオルなどを使うと上手くできます。
しっかり泡立てたシャンプーで洗えば、頭皮や髪の毛へのダメージを減らせます。頭皮マッサージをしながら洗う
頭皮にかゆみがあると爪を立てたり、力任せにゴシゴシと洗ってしまいがちですが、そのような洗い方は頭皮を傷つけます。
頭皮が傷つくとかぶれや肌荒れ、ひいては抜け毛・薄毛の原因になってしまうので、注意が必要です。
指のはらを使い、優しく洗いましょう。汚れの残りやすい耳回りや生え際なども念入りに。頭皮マッサージをしながら洗うと、血行がよくなり頭皮環境も改善されます。
→ 頭皮マッサージについて詳しくはこちらしっかりとすすぐ
シャンプーを使用して洗髪した後は十分すすぎ、洗い流すことが大切です。すすぎが足りないとシャンプーが頭皮に残った状態になり、肌荒れの原因になります。
だいたい3分~5分くらい、しっかりとすすぐようにしましょう。手のひらや手桶にお湯をためてすすぐと、よりしっかり洗い流せます。ヘアケア剤をつけ、流す
シャンプーを洗い流したら、トリートメントなどのヘアケア剤をつけます。シャンプーの後に使うものと言えば、リンス・コンディショナー・トリートメントですが、違いはなんでしょうか?
リンスは髪の表面を保護する、コンディショナーはリンスより保湿効果が高い、トリートメントは髪の表面だけでなく、内側にも栄養や油分を補うといった違いがあります。
リンスは髪につけたらすぐに流しても構いませんが、トリートメントは10分ほど置いて成分を髪に浸透させてから流しましょう。それぞれ違いがありますが、髪を保護するという目的は同じです。
また「さらさら」や「しっとり」「フケ・かゆみに効く」など、いろいろな種類がありますが、ヘアケア剤はできるだけシャンプーと同じメーカー・シリーズのものを選ぶようにしましょう。シャンプーとヘアケア剤をセットで使うことで、効果をより高める商品もあるからです。ヘアケア剤をつける時は、髪の水気をしっかり切って、適量を手にとります。ミディアムヘアでさくらんぼ大くらい、ロングヘアはそれより多めが大体の目安です。
指先や指の間にもていねいに伸ばして、髪の中心から毛先につけるようにします。頭皮にべったりつけてしまうと、洗い残しの原因になるので注意しましょう。
最後に毛先にもみこんでしばらく置いたらしっかりと流します。しっかりと髪を乾かす
髪が濡れたままだと雑菌が繁殖し、頭皮が不衛生になります。また髪は濡れるとキューティクルが開くので、そのままだとキューティクルがはがれ、ダメージを受けやすい状態になります。
髪はこすらずタオルではさみ、叩くようにして水分を拭き取り、ドライヤーでしっかり乾かします。髪の毛だけでなく頭皮もしっかり乾かすよう注意しましょう。ドライヤーの熱は抜け毛・薄毛の原因になりそうに思えますが、水分が残ったまま寝てしまったりすると、髪がもつれやすく摩擦を起こしてしまったりして、髪や頭皮が傷みやすくなります。
ドライヤーは髪に近すぎないよう10cmくらい離し、一か所に長く当てないようにします。下を向いた状態で、耳の後ろやえり足など、乾きにくい部分から乾かします。
根元から毛先に向かって当てるようにすると髪が傷みにくいようです。最後に冷風を当てて髪を冷やし、キューティクルが閉じるようにします。優しくブラッシングする
髪がしっかり乾いてから、ブラシやくしで髪をとかします。ドライヤーを当てながらとかすと髪にダメージを与えてしまうので、必ず乾いてからとかすようにしましょう。
ブラッシングする時は毛先から、少しずつ丁寧に。無理に引っ張ると切れ毛や抜け毛につながりますし、静電気が起こりやすくなり、髪を傷めてしまいます。
ブラシは根本の方を持って人差し指を添えるようにすると、ブラシの角度が変えやすく、ブラッシングしやすくなります。
また、意外と気付かないブラシの汚れは、そのまま使い続けると逆に髪が汚れてしまうことに...。こまめに掃除して、衛生面にも気を付けましょう。
薄毛に悩む女性のためのシャンプー選び
シャンプーには「界面活性剤」という洗浄成分が入っており、その種類や含まれる量などは商品によってまちまちです。界面活性剤=洗浄成分が強ければ強いほど洗浄力は高くなりますが、その分頭皮や髪への刺激も強くなるので注意が必要です。
薄毛・抜け毛に悩む方には、あまり洗浄力の強くない刺激の少ないシャンプーが適しています。シャンプーは見た目や価格ではなく、その成分に注目して選びましょう。
今はいろいろな種類のシャンプーがありますが、どんな洗浄成分が使われているかによって以下のように大きく3つに分かれます。
アミノ酸系シャンプー
洗浄成分にアミノ酸系の成分を使用しているシャンプー。洗浄力がマイルドで刺激が少ないのが特徴。頭皮の乾燥や炎症を抑えながら洗えるので、敏感肌の方や頭皮にトラブルがある方におすすめです。
ただし洗浄力は弱いので、じっくり丁寧に洗わないと整髪料や頭皮の汚れが落ちない場合もあります。
またアミノ酸系シャンプーには「アミノ酸配合シャンプー」と「アミノ酸シャンプー」があり、若干成分が違うので注意しましょう。
アミノ酸配合シャンプーは、主成分が高級アルコール系やせっけん由来の洗浄成分で、そこにアミノ酸の洗浄成分を少し加えたものです。
主成分がアミノ酸ではないため、アミノ酸シャンプーより洗浄力が強く、その分少し刺激も強くなります。アミノ酸シャンプーは主成分もアミノ酸なので、アミノ酸配合シャンプーよりさらに低刺激で、頭皮に優しく洗えます。
洗浄成分の主成分が何かが分かれば、アミノ酸配合シャンプーかアミノ酸シャンプーかを見極められます。
商品の「成分名」の最初の方に表示されているのが主成分となるので、そこに書かれている成分名で判断できます。
最初の方に書かれているのが高級アルコール系成分の「ラウリル硫酸系」「ラウレス硫酸系」などであればアミノ酸配合シャンプーで、
「ヤシ油脂肪酸メチル」「ココイルグリシンナトリウム」「ココイルアラニン」などであれば、純粋なアミノ酸シャンプーになります。より低刺激で頭皮に優しいものをという方は、シャンプーの成分に注目しましょう。
高級アルコール系シャンプー
ドラッグストアなどで一般的に販売されているシャンプーの大半がこのシャンプー。「高級」といっても価格が高いというわけではなく、単純に成分上そのような名前がついているだけで、低価格でコストがかからないものがほとんどです。
鉱物油や動植物の脂などで作られた洗浄成分を使用したシャンプーで、洗浄力・脱脂力(皮脂を取る成分)が強く、洗い上がりはすっきりしますが、刺激も強いのが特徴です。
使いすぎたり洗い残しがあると、頭皮の乾燥や炎症など、髪や頭皮のトラブルにつながることもあるので、しっかりと洗い流すようにします。肌が弱い人や乾燥肌の人には不向きですが、頭皮が脂っぽくオイリーな人には適しています。
またシリコンなどのコーティング剤が含まれており、髪がきしんだりごわついた感じがなく髪にツヤが出ますが、シリコンは毛穴に詰まりやすく頭皮トラブルにつながることもあるので、やはりしっかり洗い流すように注意が必要です。
代表的な洗浄成分としては「ラウレス硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸アンモニウム」「ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム」などがあります。
せっけん系シャンプー
洗浄成分にせっけんを使用しているシャンプー。天然由来の成分でできている、いわゆる「無添加系」シャンプーです。無添加を好む人や洗浄力の高さから頭皮が脂っぽい人、頭皮が健康な状態の人には適していますが、皮脂を取りすぎる傾向があるため頭皮が乾燥している人には不向きです。
すすぎをしっかりしないと「せっけんかす」が残る場合があります。またシリコンなどコーティング剤が含まれないことと、アルカリ性の洗浄成分であるために髪がきしみやすく、ロングヘアーの人には不向きかもしれません。
洗髪後、髪が弱アルカリ性になってしまうので、それを中和するためにクエン酸など酸性のヘアケア剤(リンスやコンディショナーなど)が必要です。
せっけん系シャンプーの洗浄成分には「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」などがあります。
それぞれのシャンプーの特性を考えると、シャンプー選びの基本は「自分にとってどの程度の洗浄力が合っているか」を見極めることにあると言っていいのではないでしょうか。
他にも髪に欠かせない必須ミネラルの珪素や水溶性珪素によって、頭皮を活性・育毛促進するアミノ酸系の育毛シャンプーなど、今では「ただ洗うだけ」ではなく、ヘアケアまで考えられた商品がたくさんあります。
育毛剤も併用すると効果的ですが、人によって状態や環境も違うので、一概に全ての人が最適なパフォーマンスを得られるとは言い難いところです。商品の組み合わせや使用方法など、ここで具体的にアドバイスすることは難しいです。
どのような対処が一番効果的かは、プロのアドバイスを受けて判断する方が薄毛改善には近道でしょう。
しかし上記を参考に、洗髪の仕方やシャンプーを変えることで、薄毛・抜け毛が改善される可能性はあります。シャンプーはほぼ毎日のケアです。薄毛改善の重要なポイントなので、一度見直されてはいかかでしょうか。
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薄毛で悩む女性におすすめの「育毛剤」
薄毛で悩む女性の方にまず試して頂きたいのが育毛剤です。しかし、育毛剤はとても多くの商品があり、自分に合った育毛剤を探すのはとても大変です。育毛剤を選ぶ上で一つのポイントは女性と男性では薄毛の原因がそもそも異なるため「女性専用」の育毛剤を選択することです。
おすすめの女性専用の育毛剤をいくつかこちらでご紹介していますので、参考にしてみてください。
ただし、残念ながら育毛剤には発毛効果はありません。抜け毛を予防する「育毛」ではなく早く「発毛」させたい場合は医療機関での「ミノキシジル」の処方が必要です。
おすすめの医療機関(ヘアクリニック)は下のリンク先でご紹介してますので参考にしてください。
「育毛」ではなく「発毛」させたい、早く薄毛を改善したい女性の方は迷わず女性専門の「ヘアクリニック」へ。
育毛剤は抜け毛予防の効果はあるのですが、発毛効果はありません。また、その育毛効果にも個人差があるため、効き目を感じない方もいます。そんな方は迷わずヘアクリニックでの「ミノキシジル」を使った発毛治療をお勧めします!
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